テントさん 定期列車
芸人のテントさんが亡くなった。
車にはねられ呆気なく逝った。享年65。
実は9年前、テントさんは
東海ラジオに来たことがある。
2007年に行われた「はやおきラジオ 水谷ミミです」の公開録音。
当時公開中の映画「かぞくのひけつ」の宣伝を兼ねての来訪だった。
監督は小林聖太郎。テントさんの師匠上岡龍太郎の息子である。
地元大阪でさえその芸を目にすることがほとんどないことから、
ついたあだ名が“ツチノコ芸人”。
文化人を中心にカルト的な人気を博した。
そのツチノコが見られるとあって、万障繰り合わせて公開録音へ。
なぜか同業他社の人が多数詰め掛けていた。
持ち芸“人間パチンコ”“クモの決闘”が見られて大満足。
今となっては一生の誇りである。
訃報の翌日、番組担当の原光隆アナウンサーと打ちひしがれた。
のりかえ≫原アナ方面
なぜ打ちひしがれているのか分からない周囲との対比。
悲しみを共有できるとなぜかうれしくなる奇妙な共犯意識。
これもまた、ツチノコ芸人たる所以であり矜持であろう。
テントさんが大好きだった旧友があちらにおります。
どうか笑わしてやってください。