準備の準備 定期列車
イチローの日米通算安打数が
ピート・ローズを上回った日。
侍ジャパンを率いる小久保博紀さんの
イチロー評が腑に落ちました。
ともに20代だった頃、成績にこだわる小久保さんにイチローは言いました。
「僕は心の中に磨き上げたい石がある。それを野球を通じて輝かしたい」
野球を通じて人間力を磨く。「野球」の部分は人によってそれぞれです。
そして「準備の準備」。準備に入る前の準備を指す言葉です。
それがあるからレギュラーから遠ざかっても起用されれば即応できる。
心の葛藤を乗り越えて結果を残すイチローへのリスペクトを感じます。
イチローより2歳上の小久保さんはこう悟ります。
「人間は『この人には勝てない』と思った時に初めて謙虚になれる」
後にチームの精神的支柱になったのも、この邂逅があったからでしょう。
小久保さんと同い年ということもあって、共感することが多々あるイチロー評。
石は磨けているか。準備の準備はできているか。謙虚になれているか。
顔から火が出るような問いかけの数々にハッとさせられっぱなしです。