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ゲンカレチ 専務車掌 源石和輝

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KYUSHU2008 定期列車

実は2008年にも九州を訪れておりまして。
のりかえ≫くまもと2009
のりかえ≫おおいた2009


“乗り鉄”三昧でした。


「ソニック」で小倉から大分へ。


デッキでは木の床と書の壁がおもてなし。


「ゆふいんの森」で大分から由布院を経て久留米へ。


落ち着く空間を見ると落ち着かない性。


ビュフェで“呑み鉄”。落ち着きました。


「九州横断特急」で熊本から人吉へ。


雨で水かさを増す球磨川を遡上。迫力あります。


「いさぶろう」で人吉から吉松へ。


レトロな車内で難所の矢岳越えを体験も…


雨に煙る日本三大車窓。これもまた味。


壮大なループ線とスイッチバックの大畑(おこば)駅で小休止。
蒸気機関車のための給水塔が目を引きます。


「はやとの風」で吉松から鹿児島中央へ。


ワイドな窓からのぞく、遊びごころ満載の客室。


明治建築の嘉例川駅に“見学停車”。
容赦ない雨がすっかり似合っています。


仕上げは新幹線「つばめ」で鹿児島中央から新八代へ。
当時博多~新八代は未開業でした。


西陣織の座席、イグサのカーテンなど“和の贅”を尽くした車内。
すぐに降りるのがもったいないくらいでした。


熊本駅
当時は東京ゆきのブルートレイン「富士」も乗り入れていました。


これら列車や駅をデザインした水戸岡鋭治さん
当時水戸岡さんと仕事をする機会があって、
その前に“作品”を見ておこうというのが旅の目的でした。
いまや豪華クルーズトレイン「ななつ星in九州」や、
和歌山電鉄の「たま駅長」「たま電車」
長良川鉄道にお目見えする観光列車「ながら」などで
すっかりおなじみになりましたね。


鉄道は日常と夢と思い出を運ぶのりもの。
駅と駅だけでなく人と人、過去と現在と未来を結んでいます。
それを再確認させてくれたデザインの数々が、
風景や思い出とともに記憶に刻み込まれています。


5年前、東日本大震災翌日の開業とあって一度はお蔵入りになった
九州新幹線のCMが、胸の奥の熱いものを呼び覚ましてくれました。
今、マイア・ヒラサワの「Boom!」を聴いて再び胸が熱くなっています。

列車たちが九州を元気に走り回る日が再び訪れますように。
はるか遠くとも、鉄路がつながる名古屋から思いを馳せています。

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