数学は行間にある 定期列車
2月13日。
イマイケ凸凹本まつりに出かけてきました。
のりかえ≫番組でも紹介
昼の部は独立研究者の森田真生さんの講演。
大学で文系から転向して数学の道へ。
処女作『数学する身体』が話題です。
数式や専門用語抜きで、数学の世界を愉しく熱弁。
無味乾燥で小難しいと思える数学ですが、
実は人の心や情緒と強く結びついている。
その説に、いつの間にやらグイグイ引き込まれました。
「数学を言語に森羅万象を語る」
番組で紹介したときは森田さんをこう表現しましたが、
「森羅万象の中に数学は存在する」
と言い換えるほうがしっくりきました。
数学も言語のように人間の営みの中にあり、進化するもの。
世の中の仕組みをすべて解き明かすわけではありませんが、
解き明かすために人間の力を借りていかようにも変容します。
「言語同様、数学にも行間がある」
はじめはそう思っていましたが、
「行間の中にこそ数学がある」
話を聞くうちそんな感覚にとらわれました。
行間すなわち人間。
これ以上はうまく言えませんが、
数学が人懐っこく感じるひとときでした。