むき出しの先に 定期列車
「清水宏のたたかうコメディー!!2015」を観ました。
ハイテンションコメディアンの清水宏さんがたった一人で
何もないステージを縦横無尽に駆け回るトークライブ。
気がつけば涙を流して笑っていました。
のりかえ≫音博ご来賓としても
面白いとか感動したとかそういう表現が追いつかないほど。
ただただむき出しになっていた、そう言うほかありません。
それは清水さんが常にむき出しだから。
誰も頼んでいないのに英国エジンバラのコメディーフェスへ。
カタコトの英語だけを武器に清水さんは単身乗り込みます。
言葉の壁、文化の壁、表現の壁、がんじがらめの中のスタート。
一人で戦っているはずなのにいつの間にか周りを巻き込むことに…
そんな顛末を語るトークライブを見て気づきます。
孤独も戦いもコミュニケーションも、すべてむき出しの先にあるのだと。
だから清水さんのステージは、
訳の分からないことを言っているようで分かるんです。
計算じゃなくて感情で的確に伝えられる人を、
僕は清水さん以外に知りません。
音博ゲストで来たときにかけた
クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」が最後に流れ、
それがストンと腑に落ちました。
これからも止まることないむき出しのコメディーを
世界各地で繰り広げてゆくことでしょう。
世界中の日本観をじわじわと変えるかもしれない。
そんな計算のない企みが今から楽しみです。