ようこそ先輩 定期列車
三連休中、学生時代の先輩が20年ぶりに訪ねてきた。
20年前といえば就職活動中。
そのとき相談に乗ってもらった放送サークルの先輩だ。
今は新聞社勤務で京都在住、所用で名古屋に来た折会うことになった。
Facebookでやりとりしていても、会ってみればやはり懐かしい。
昼間からあんかけスパでワインを飲み、どて煮を肴にビールを飲んだ。
学生当時、4年先輩といえば話しかけるのも怖かったはずだし、
もとよりサシで飲むことなんて皆無だった。
にもかかわらず、就職相談ともなると不思議と大胆に質問ができたし、
20年経ってみればあらゆる距離が縮まって、積もる話に花が咲く。
番組企画書を書いてはつぶされたこと、役員選挙で四苦八苦したこと、
代表として出た学園祭実行委員会の苦労話などを大いに笑い飛ばした。
懐かしいラジオの話や仕事やプライベートの近況など、話題は枚挙に暇がない。
これでもかとしゃべって店の外に出たがまだ明るい。
堅く握手を交わし、それぞれの日常に戻った。
その日常はいい感じで軽やかになっている。