「生きる喜び」は消えたけど、 定期列車
芸術の秋は終わらない。
金曜土曜と愛知芸術文化センターへ。
のりかえ≫先週の「生きる喜び」
1日金曜日は森山良子コンサート。
コンサートホールにオーケストラを迎えての2時間。
クラシックありオリジナルあり。声のハリとツヤは衰えを知らない。
改めて森山さんの力の強さと引き出しの多さを実感する。
MCも冴えわたりとにかく愉しそう。
赤いドレスにギターを掛け「さとうきび畑」をソロで歌う場面も。
とにかく気持ちよくてかわいくてカッコいい。
大ベテランの形容詞としてはどうかと思うが、
とにかくこうとしか形容しようがない。
こういうキャリアの積み重ね方もいいな。
2日土曜日は小ホールで大川興業暗闇演劇。
10年前の「SHOW THE BLACK」再演。
薄明かりも漏れない真っ暗闇で演じること2時間。
毎年“観て”いるが、音と気配で五感が研ぎ澄まされる。
喜怒哀楽の振れ幅も増す。
今回は視覚障害者も多数来場。
「パートナーと対等に感想を話し合える」
「盲導犬が落ち着かなかった」
などの会話を終演後聞く。
“見える”演劇だとパートナーは“通訳”になるのだが、
“見えない”演劇ならスタートラインが同じになるのだ。
盲導犬は私たちにはおとなしく見えたのだが、
当人や演じる側にはそうは映らなかったらしい。
この感覚の“ズレ”が新鮮であった。
そして「ラジオを聴いて来た」との声も。
唯一の情報源で演劇やコンサートの情報を仕入れ、
実際に足を運ぶことも多いという。
お役に立てたならうれしい。
のりかえ≫これを聴いて来たのかな?
「生きる喜び」は至るところに。