源石絶滅の日 定期列車
「源石」という苗字は広島由来である。今日は源石が絶滅した日。祖父一族を除いては。
父が国民学校1年の夏休み。広島市内の親戚宅に身を寄せていたが、悪戯が過ぎて尼崎に帰る羽目に。それが1945年7月末だった。父がいい子だったら今の自分はいない。
原爆云々よりも戦争云々よりも、8月6日はいかにこの世に生かされているかを考える日。今朝の番組でもそんなことを話した。いや毎年同じ話をしている。語り継ぐべきことは自分にはこれくらいしかないけれど。
言葉も武力も諸刃の剣だ。人を守り傷つけるから。「核の傘」とは言い得て妙だ。傘は広げることも突き刺すこともできる。要は使い方に責任を持てるか。核は人類には持て余すほどだし、言葉だっていつも怪しい。
戦争だって言葉で解決できないから始めるもの。ましてやみんなで決めたことにして責任取らない民族にはそもそも合わない。議論という言葉の戦いを尽くす覚悟がなければ、武器なんて持てっこない。そこを私たちはしばしば忘れる。