岩手県大船渡・陸前高田へ① どうってこともないけどさ・・・
8月18日~19日、東日本大震災による津波で大きな被害がでた大船渡市と陸前高田市を訪れた。
原アナと同行、地元紙・東海新報社記者の木下繁喜さんに案内していただいた。
陸前高田駅前から。撮影している私は、線路がないホームに立っている。
駅舎も街も何も残っていない。夏草が茂っている。
かつて撮影された写真と比べてみる。
がれきはほとんど撤去されているが、見回すと小高い丘がいくつかある。
がれきが積み上げられてできたものとのこと。
かつてここに街があった。
多くの職員が亡くなった市役所。
流されてきた車がロビー奥に残されている。
次々と遺族の方々が手を合わせにくる。
離れて立ちつくす私には言葉もない。そっと頭を垂れる。
「復興のシンボル」と呼ばれる「奇跡の一本松」。
多くの人々が訪れている。関西ナンバーの車も。
茶色くなり、ほぼ枯れている状態だが、これを保存するのかどうするのか。
さまざまな議論がされているとのこと。
このような被災地での見聞を踏まえて、
東海ラジオでは、9月1日(土) 防災の日、午後3時から「地震防災スペシャル」を放送します。
東海新報社記者木下繁喜さん、日本気象協会新井伸夫さんをゲストにお迎えし、
山崎聡子アナと私で進行していきます。
番組では、リスナーのみなさんからのメッセージを募集しています。
「あなたは、地震に対して『どんな備えをしていますか』」
あるいは「備えていない方は『なぜ備えないのか』」教えてください。
宛先
E‐mailは jishin@tokairadio.co.jp(じしん・・・)
ファックスは 052 961 0077
いずれも「東海ラジオ地震防災スペシャル」です。
「ウルトラマン・アート!」展 どうってこともないけどさ・・・
夏休みの帰省の際、埼玉県立近代美術館で開催中の企画展『ウルトラマン・アート!時代と創造 ウルトラマン&ウルトラセブン』に、すっかりウルトラマニアになってしまった息子と行ってきました。
この企画展は、「ウルトラマンや怪獣のデザイン画のほか、立体の造形物、撮影当時の貴重な記録写真、怪獣フィギュアなど約400点の展示を通して、『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』の世界をアートの視点から検証する。」というもの。
テレビの美術番組で見て以来、是非見てみたいと思っていました。
まず、入場すると撮影可能エリア。ウルトラマンやバルタン星人のスーツや、科特隊のビートルの精巧なモデルがお出迎え。
さらに進むと、ウルトラセブンの世界へ。背後にビラ星人の気配が・・・・・。
おおっ!!! そこにいらっしゃるのは、セブン様ではございませんか!
あなたとともに戦うことが夢でした。僕はモロボシ・ダンになりたかった。
そして、メトロン星人とちゃぶ台越しに対峙するあの名シーンを体験できるのです。
「君たちの計画は全て暴露された。おとなしく降伏しろ」
地球人の相互不信を煽り、自滅させようとしたメトロン星人。
今、現実の世界は彼らの思うようになってはいないか?
この他、撮影に使われたゴモラの頭部や、科特隊・ウルトラ警備隊の制服、台本など貴重な品々が見られます。また、怪獣・星人のデザイン画を見ると、あらためて「芸術」であることを実感できます。当時の新進気鋭のクリエイターたちの情熱が伝わります。そして、CGではない手作りの造形を手掛けた職人技の一端にも触れられます。
この企画展「ウルトラマン・アート!」は、 埼玉県立近代美術館(北浦和駅から3分) ~09/02まで。そして高松市美術館では、2012/09/15~10/28開催ですから、首都圏や四国旅行の予定に組み込んでみてはいかがでしょうか。
※この記事にある写真は権利者の許諾を受けて掲載しています。
(C)円谷プロ
ナニワ一人旅③ どうってこともないけどさ・・・
新世界裏通りの居酒屋さんで心がほぐれた後は、今夜のねぐらへ。
ライトアップされた通天閣を背に徒歩10分。西成区の「あいりん地区」の簡易旅館。
1泊1600円。共同トイレ、大浴場あり。3畳一間で、エアコン、TV、扇風機付きの禁煙室。決して不潔でもなく、寝るだけならこれで充分。旅行情報の検索サイトでも、紹介されている。
特に危険な感じもなかったが、酔った高齢者が警官に助け起こされているところに出くわした。
母の実家から遠くないところに、東京・山谷があり、ここあいりん地区と似た光景を、こどもの頃によく見ていたから、特に驚くようなこともなかった。ただ、いろいろ報道されているように高齢化はかなりすすんでいるようで、杖や車いすの高齢者の姿が見受けられた。 切ない。
翌朝、早起き。甲子園球場へ。この日は夏の高校野球開会式。
特にファンというわけではないが、一度は見てみたいということで行ってみた。
周りは若いOBや選手の親族・関係者が多い。
「アイツうまくなったなぁー。」「あんなに小さかったあの子が立派になって・・(涙)。」
そんな会話が聞こえてくる。高校生の娘を持つ身として、すごく共感できた。
選手たちだけの甲子園じゃないんだねぇ。
3塁側アルプススタンド最上段。
看板が日よけになり、海からの風が心地よかったが、あっという間に太陽直撃。
名物かちわりのおかげで、なんとかしのげた。あぢぢぢーー。
第一試合を見て、みやげに子供たちの好物の豚まんを買い、帰路についた。
短い1泊2日のオヤジ旅。
一人でじっくり考える時間ができた。
そして、帰れるべき場所があることを改めて確認できた。
ナニワ一人旅② どうってこともないけどさ・・・
若者でにぎわう心斎橋をあとにして、新世界へ。
夕方、そろそろ一杯やってもいい時間。歩き回って汗をかいた体に、ビールを補給してあげたい。
コテコテな感じで、串揚げ屋さんのオンパレード。
それもいいんだけれど、揚げ物ガッツリという胃の状態ではない。
また観光客の家族連れやグループでにぎわう店での独り呑みは、なんだか寂しくなりそう。
そこで、メインの通りから外れてみると、
清潔そうな暖簾、今日のおすすめの肴が書かれたホワイトボードにつられて入店。
古いが掃除が行き届いた店内、コの字のカウンターのなかで、
大将と若い衆がきびきびと動いている。
鯵と自家製焼豚を注文。良心的な値段と味、マジメな店だ。
テレビの音も控えめで、つまらんBGMなどないのが、ここちいい。
地元の常連さんたちが、次々と来店してはカウンターが埋まっていく。
入ってきた常連さんと、待ち受けていた常連さんたちとの会話が、そのまま新喜劇。
あまりのおもしろさにクスクス笑っていると「どこから?」と会話が始まった。
何気ない世間話をしているうちに、心がほぐれていくような気がした。
この店にたどりついたのが、今日一番の収穫。おおきに。
いつか息子を連れてきますと、優しき常連さんたちに別れをつげた。 つづく。
ナニワ一人旅① どうってこともないけどさ・・・
1週間の夏休みをいただきました。
「さーて、何をしようか?どこへ行こうか?」 問いかけても反応なし。
家族はそれぞれの予定があり、結局これまであまり出かけなかった大阪へ。
リュックにサンダル履きの気楽な1泊2日のオヤジ一人旅。
まずは定番中の定番。なんば花月で吉本生体験。
夏休みということもあり、子連れが多い。
ベテラン勢の中には、よく言えば「余裕」、悪く言えば「流している」芸人さんも。
もちろん「さすが!!」の芸人さんには、プロフェッショナルを感じる。
若手のいきおいが気持ちいい。 新喜劇も堪能。
「名物カレー」で腹ごしらえ。見かけはドライカレーだが、さにあらず。
トロッとした口当たりのあと、適度なスパイシー感。地元らしい客から、多国籍観光客で満員。
心斎橋近辺をブラブラ。なんだかエネルギッシュ。東京の雑踏とは何かが違う気がした。
若者が行き交うなかにいると、居場所を変えようと思った。
さて、どこへ行こうか? 次回に続く。