ナニワ一人旅③ どうってこともないけどさ・・・
新世界裏通りの居酒屋さんで心がほぐれた後は、今夜のねぐらへ。
ライトアップされた通天閣を背に徒歩10分。西成区の「あいりん地区」の簡易旅館。
1泊1600円。共同トイレ、大浴場あり。3畳一間で、エアコン、TV、扇風機付きの禁煙室。決して不潔でもなく、寝るだけならこれで充分。旅行情報の検索サイトでも、紹介されている。
特に危険な感じもなかったが、酔った高齢者が警官に助け起こされているところに出くわした。
母の実家から遠くないところに、東京・山谷があり、ここあいりん地区と似た光景を、こどもの頃によく見ていたから、特に驚くようなこともなかった。ただ、いろいろ報道されているように高齢化はかなりすすんでいるようで、杖や車いすの高齢者の姿が見受けられた。 切ない。
翌朝、早起き。甲子園球場へ。この日は夏の高校野球開会式。
特にファンというわけではないが、一度は見てみたいということで行ってみた。
周りは若いOBや選手の親族・関係者が多い。
「アイツうまくなったなぁー。」「あんなに小さかったあの子が立派になって・・(涙)。」
そんな会話が聞こえてくる。高校生の娘を持つ身として、すごく共感できた。
選手たちだけの甲子園じゃないんだねぇ。
3塁側アルプススタンド最上段。
看板が日よけになり、海からの風が心地よかったが、あっという間に太陽直撃。
名物かちわりのおかげで、なんとかしのげた。あぢぢぢーー。
第一試合を見て、みやげに子供たちの好物の豚まんを買い、帰路についた。
短い1泊2日のオヤジ旅。
一人でじっくり考える時間ができた。
そして、帰れるべき場所があることを改めて確認できた。