“戦後”は終わらない 定期列車
半年ぶりに岐阜県東白川村へ。
のりかえ≫こんな番組つくりました
戦後70年朗読会アンコール公演でした。
4月以来の東白川。夜が早く、紅葉の度合いも分からぬほど。
ひんやりとした空気に響く白川のせせらぎはそのままでした。
6月、10月、11月に行われた朗読会はすべて日曜日で行けず。
のりかえ≫番組があるから
16日に急遽開催されたアンコール公演は月曜夜ということもあり、
ようやく足を運ぶことができました。
会場には村民を中心に40人近いお客さまが集まりました。
このような小規模な朗読会を続けてきたのが今回の特徴です。
朗読会というより映画鑑賞会のようなひととき。
心のスクリーンに戦争当時の情景が映し出され、
心のスピーカーに体験者の心境が響きました。
ただ戦記を読むだけでなく、生の声に耳を傾け、
それぞれに感じたことや想像力を加味した結果です。
戦争体験者の声と朗読会の取り組みを取材した
特番「いくさ遺産 村の言霊」から半年。
村内各地をめぐって4回にわたり開催された朗読会は、
毎回が発見と改善の連続だったようです。
これらが朗読の質を高め、村人の関心をひきつけてきました。
さらなる開催依頼もあり、今後も続けてゆくとのこと。
「ずっと私たちは学んでゆく。終戦や戦後は記念日だけじゃないので」
朗読会を主宰した古田真由美さんのことばがよみがえりました。
これが「戦後は終わらない」なのか!
ハタとひざを打ちました。
先人の経験や記憶を残すことにとどまらず、
共有して考察してリレーするということなんですね。
「いくさ遺産」は活かしてこそ遺産。
「村の言霊」は確かに宿っています。
取材の模様は12月に放送する予定です。