「源石和輝モルゲン!!」運行終了 定期列車
源石和輝です。2014年9月26日をもって、
「源石和輝モルゲン!!」は運行を終了しました。
長らくのご乗車ありがとうございました。
のりかえ≫4年半の歴史がわかる!「モルゲン実録」
2010年4月5日の運行開始以来4年半。
「朝を刺激的に」「情報をリズミカルに」「朝ラジオ習慣」
3つのコンセプトで東海地方の朝を駆け抜けてきました。
2014年4月からはradiko.jpプレミアムで全国進出を果たしました。
また「爽やかさゼロ」「朝の深夜番組」「毎日が最終回」の裏テーマも掲げ、
東海ラジオらしくない、朝番組らしくないことにも挑戦してきました。
新しいリスナーにラジオの喜びを感じてもらう一方で、
ラジオに馴染んだ方からの反発も数多くありました。
それは織り込み済みのことでもありました。
朝を変えたい! ラジオを変えたい!
源石やスタッフの並々ならぬ決意の表れです。
源石の言動についてある人は右といい、ある人は左という。
右や左でしか物事や人物を判断できないのかと思いつつ、
それはまことに健全なことであることも知りました。
メディアリテラシー。
メディアの言うことを鵜呑みにせず、自分の頭で考える。
モルゲンが少しでもお役に立てたなら幸いです。
スタッフの出入りが激しかったり、番組改編の波に翻弄されたり。
急カーブや急勾配に車輪をきしませ、滑らせる日もありました。
それでもひたすら前進しました。「旅を楽しもう」と。
旅の終わりを告げられたのは今年の大型連休明け。
一介の喋り手にいち早く事実を伝えてくれる「配慮」に感謝しつつ、
それをスタッフ、ゴシマイ、リスナーに言えない苦しさを抱えることに。
特にリスナーには9月14日の55周年イベントでの発表まで4ヶ月。
しかしその4ヶ月は自分と番組が向き合う大切な月日になりました。
終わると聞いた直後は、疑問や悔しさ情けなさ、
それを言えないもどかしさが胸の中に渦巻きました。
理由を突き詰めると「力のなさ」にたどり着きます。
数字を取る力、改編を乗り越える力、喋り手としての自分の力。
そのすべてが足りませんでした。
まだまだ身につけ、蓄え、爆発させなければならなかったのです。
ただ足りない力を補い、支えてくれたのは
「ラジオの前のあなたの力」でした。
その力があったからこそここまで来れたと思っています。
その力に応えられなかったことは情けない限りですが。
朝起きるだけで9割仕事が終わる、そんな苦行を
苦行とも思わず愉しめたのもあなたのおかげです。
「なぜ終わるのか」の思いはやがて、
「どう終わるのか」に変わりました。
「パスポート・トゥ・ヘブン」。
50年前、東海道新幹線開業のテープを切った
当時の国鉄総裁、石田禮助が好んだ言葉です。
長く三井物産の要職を務め、78歳で総裁就任。
年間ウイスキー1本の報酬で引き受けました。
人生の最後を感謝と奉仕の心で締めくくる心意気です。
石田の人生訓は「粗にして野だが、卑ではない」。
朝らしからぬ番組であってもラジオとしての矜持を保とう。
その思いが結実したのが、終了発表からの2週間でした。
いただいたご意見やプレゼントはこれ以上ない喜びと誇りです。
ラジオの世界に「無敵」はありえません。
万人に受けようとして誰の心も動かせないよりも、
敵を作ってでも言いたいこと、言うべきことを言う。
その道を歩んできたことに悔いはありません。
「毎日が最終回」にふさわしい幕引きでした。
最終回。驚くほどの花束を抱え、
もうこれは退職したほうがいいんじゃないかという気になるほどでしたが、
どっこいアナウンサーはまだクビになっていません。
まだまだやれること、やるべきことはたくさんあります。
ニュースリーダーという本職をもっともっと極めたり、
しばらくサボっていた取材や編集も再開したり。
そうそう、新番組は12年ぶりの音楽番組なんです。
別の引き出しから何が飛び出すか、今から楽しみです。
10月5日から日曜12:00-15:00「源石和輝 音楽博覧会」で会いましょう!
4年半、ラジオを使っての真剣なお遊び。本当に愉しかった!
一緒になって遊んでいただいて、ありがとうございます。
また遊んでやってください。ビス、モルゲン!!(ドイツ語で「また明日」)
のりかえ≫リバイバル運転「モルゲン実録」