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ゲンカレチ 専務車掌 源石和輝

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韓国大盛源旅行(2) 定期列車

韓国ツアー2日目。


“ギリギリの一日”が始まりました。
先発≫旅の始まりはこちら

6月20日(金)。
W杯日本対ギリシャ戦のためこの日も早起き。
試合開始の7時ギリギリでしたが(日本と時差なし)。
のりかえ≫その頃ホリマリは「1トップモルゲン!!」


韓国内では全てのテレビ局がこの試合を中継。
「ハセベマコト、エンドヤスヒト、オクボヨシト、
 ヨシダ、ウチダ、ホンダ、サッケロニカンドク」

ハングル語、聴き流すだけで身につきました。
 ※個人の感想です

「チューーーッ(シュート)!!」
(ギリギリ外して)「アーーーッ!!」


結構日本寄りの実況だったのは意外。
こういうケースでは日本を応援する韓国人が多いとか。
行ってみないと分からない、韓国人の対日感情です。


集合時刻の8時20分は後半戦の真っ最中。
出発ギリギリまでホテルのロビーで観戦。


そしてなんと、バスでも見られる粋な計らい!
終了ギリギリまで手に汗握る展開に車内は無言でした。


ギリギリシャ0-0イルボン
結果に打ちひしがれるツアーのみなさん…ではなくて、
お尻の穴をギリギリ締めるモルゲン体操の図。
この日最初の訪問地に向け、活気を取り戻しました。


1時間も走るとイムジン河の向こうに北朝鮮が。
軍事境界線ギリギリを訪ねる旅が始まります。


その矢先、バス内に響き渡ったケータイの緊急メール。
半年に一度の「国防訓練」が14時から行われる知らせ。
北の脅威がギリギリに、形を持って迫ります。


ソウルから53キロ地点にある臨津閣(イムジンガク)。
北朝鮮の開城(ケソン)まではわずか22キロです。


演歌調の惜別歌が流れる中、中国人観光客が写真撮影。
この人たちは北からも境界線に入れるのかなと夢想。


南北休戦後引き揚げた捕虜たちが渡った「自由の橋」
今は行き止まりとなっており、戦争で分断された家族が
同胞の無事を願う短冊が無数に吊るされていました。


その横をゆっくりと通り過ぎてゆくディーゼルカー。
復元された鉄道の京義線が一日数本走っています。
鉄橋が再建され南北の線路はつながりましたが、
旅客列車が行けるのは自国内ギリギリの都羅山駅まで。
右側の橋脚は朝鮮戦争で爆撃を受けたままです。


同じく爆撃を受けた蒸気機関車が北を望んでいました。


検問を経て都羅(ドラ)展望台へ。
ツアー客はパスポート提示を求められ、
添乗員は身分証明書を兵士に預けます。

途中の山道の脇には「地雷注意」の表示が。
軍事境界線を挟む幅4キロの非武装地帯は、
実にギリギリのバランスの上に成り立っています。


展望台から北朝鮮が見えますが、撮影は黄色い線まで。
越えると兵士に叱られます。理由は「北を刺激する」


ギリギリの場所に立って撮ったのがこれ。
ズラリ並ぶ双眼鏡が物々しく感じます。
双眼鏡の左上に広がるのが開城工業団地。
雨模様のためあまりよく見えませんでしたが。


次に訪れたのは第3トンネル
トンネル内は写真撮影不可でした。


1970年代、北朝鮮が兵士を韓国側に送り込むべく掘削。
大人2人が並進でき、1時間に1万人の移動が可能です。

脱北者の証言と不審な爆音で韓国に見つかり掘削中断。
当初北朝鮮は「韓国が掘った」と主張しましたが、
爆薬破裂の向きなどから北から掘ったと断定。
「炭鉱を掘っていた」という偽装もバレました。

ギリギリまで追い詰められると嘘も滑稽です。


地底73mに潜るためのトロッコが故障
斜坑を徒歩で往復したため大いに汗をかきました。
滞在時間ギリギリまでかかり、こちらも冷や汗モノ。

それでもトンネル内は湿度が高いものの涼しく、
ギリギリまで行ける先から北の空気を感じました。
逆に掘削を中断した地点も見ることができ、
ギリギリまで南に迫った生々しさに身震いがしました。


世界一ギリギリの場所にある遊園地。
子ども連れの家族にも訪問を促すべく作られましたが、
この日遊具は動いていませんでした。
非武装地帯に咲く徒花のようなこの施設こそが、
南北のギリギリの状況を雄弁に物語ります。

折りしも翌日、東の江原道にある軍事境界線近くで
韓国軍兵士が銃を乱射し5人が死亡する事件が発生。
地理的に近い場所に戦争の可能性が潜むことで、
国防の重要性をいやというほど思い知らされます。
ギリギリを超えると人の心は壊れやすいことも。

集団的自衛権に踊る日本が生ぬるく見えました。
しかしその幸せは噛み締めるに値するものです。


朝から刺激的に!!
ギリギリの2日目はまだまだ続きます。

のりつぎ≫ギリギリの中身、ガラリと変わるわよ!

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